ヤイラは林の方を見ながら不思議そうに呟く



確かに普通ならおかしいんでしょう
なにせ、ハイドさんは一度も振り返ってないんですから



でも、

「ハイドさん、常に魔力をそこら中に分散させてる。いつでも駆けつけられるように

本当人間じゃないみたい。私は気持ち悪い」



ツキリの言う通り
俺もさっきので確信しましたが



特別な日だろうと普通の日だろうと、ハイドさんは常に俺たちを守っている

ハイドさんほどの魔力を持ち合わせていないと、俺たちなんかでは到底出来る芸当じゃない



さすが副隊長といったところですかね

あの彼女と唯一やり合えるくらいなんですから…