俺は覚悟を決め、全速力で走った



「間に合えっ……!」



黒い獣が手を伸ばした時、そのままドレスの人と黒い獣との間に俺は飛び込んだ

身体に雷を纏って



「ァガアアァッ!」



「がはっ!」



何とか間に合ったものの、俺は黒い獣の手によって弾き飛ばされ
雷に触れた黒い獣は、断末魔のような叫び声をあげながらドレスの人から離れていた



よかった…。少しは時間稼ぎになった



「あなた、どうして…」



倒れたまま動かない俺の元に、ドレスの人が駆け寄ってきた