朝、同じ時間に起こしにいく



彼女は目が覚めたのか、既に着替えてバルコニーに出ていた



「おはよう。よく眠れた?」



「はい、ありがとうございます」



柔らかな陽の光に照らされている顔は、いつ見ても息を飲むほど



「朝食の準備が出来たからいこう」



「わかりました」



彼女はゆっくりと部屋を出る



艶やかな長い黒髪
吸い込まれそうな深いルビー色の瞳
守るように生えている長い睫毛に小さな顔

完璧に整いすぎている彼女の容姿は人間離れしすぎていて
恐怖さえ覚えてしまう