彼女には、まだ他の人にはバラすつもりはないらしい



俺は無詠唱魔法で二人を転送した

おそらく今はあの池の所だろう
あそこなら誰もこないし、都合がいい



「さて、俺は戻るか」



俺たちにもまだ準備しなきゃいけないことは山ほどある

彼女に頼りっぱなしになるわけにはいかない



〈副隊長、今お時間大丈夫ですか?〉



きたか



〈ああ〉

隊員からのコンタクトを受け取る



〈“例の件”ですが、確認が取れました
ほぼ間違いないと考えられるとのことです〉