深夜

こっそり抜け出して、すぐ裏の森に入る



少し奥まで行くと一ヶ所だけ開けてるところがあって、そこにある池が目当て



何でか分からないけどこの場所は身体が覚えてて、勝手に辿り着けた

きっとよく来ていたんだと思う



池の側に腰を下ろして、足をそっと浸ける

ヒヤッとした冷たさがなんとなく心地良い



水面には沢山の花が浮かんでいて、隙間から月が見え隠れしている



今日は満月
いつもより辺りが明るい



息をついて空を見上げる



私はここに来るたび、同じことを考える