「はあ……寒いわね」

「わっ」

歩いていると急に声が聞こえてびっくりした

「ああ、りゅうね、びっくりしたわ……おはよう」

彼は坂 龍夜(サカ リュウヤ)

私の唯一と言っていいほどの友人

私の全部を知っていて信じることができる人

彼もまた容姿が綺麗で周りからは騒がれているとかなんとか……


「ましろはいつもびっくりするよね、反応が良くて俺の朝の楽しみになってる」

しかもこの性格なので一部の人からドS王子なんて言われているらしい

ただの性悪なだけだとおもうけど


「もう…絶対に面白がっているでしょう」

「おもしろがってなんかないよ、楽しんでるだけ」


「ほとんど同じ意味よ……ほんとにりゅうって性格に難ありよね」


「ありがとう、褒め言葉として受け取っておくよ
さあ、行こうかおれのお姫様」


そういって私に手を差し出す

こうして何人の女の子をおとしてきたんだろうか

考えるだけで恐ろしい


「もう、からかわないで」

「からかってないよ、さ、早く学校行くよ」

そういって勝手に私の手をとって歩き出す

「もう、しょうがないわね。」

それに流される私も相当な馬鹿なのかもしれない