「こんな風に、好意というものは内に秘めているだけでは伝わりません。超能力者じゃないのだから」
イヤイヤ、別に私は秘めた想いなど持っていませんが……。
「じゃあ、私たちの勝利様への愛は十分伝わっていますわね」
「確かに、十分過ぎるほど伝わっています」
「イヤーン、勝利様ったら」
怜華嬢と美麗嬢が頬を押さえ、クネクネと身をよじる。
「ですが、愛は与えるばかりではいけません。見返りを求めない無償の愛は、親子関係だけだと私は思っています。男女の愛は与えたら貰う。ギブ・アンド・テイクの関係が一番です」
「じゃあ、私たちに愛のお返しを下さぁい」
怜華嬢と美麗嬢が揃って言う。
「貴女たちからの愛は確かに嬉しい。ですが、それができないから心苦しいのです」
「どうしてですかぁ?」
「私の愛は……」と上条勝利の視線が私に向く。
「百パーセント下条冬夏さんのものだからです」
一瞬の静寂の後、会場が色めき立つ。
怜華嬢と美麗嬢でさえ、怒りもせず、「やだぁ、あんな台詞言われたい!」と瞳の中にハートマークを浮かべるほどだ。
「舜君、私も言われたい」
隣で日下部さんが山本さんにねだっている。もう、何なんだ、この状況は!
イヤイヤ、別に私は秘めた想いなど持っていませんが……。
「じゃあ、私たちの勝利様への愛は十分伝わっていますわね」
「確かに、十分過ぎるほど伝わっています」
「イヤーン、勝利様ったら」
怜華嬢と美麗嬢が頬を押さえ、クネクネと身をよじる。
「ですが、愛は与えるばかりではいけません。見返りを求めない無償の愛は、親子関係だけだと私は思っています。男女の愛は与えたら貰う。ギブ・アンド・テイクの関係が一番です」
「じゃあ、私たちに愛のお返しを下さぁい」
怜華嬢と美麗嬢が揃って言う。
「貴女たちからの愛は確かに嬉しい。ですが、それができないから心苦しいのです」
「どうしてですかぁ?」
「私の愛は……」と上条勝利の視線が私に向く。
「百パーセント下条冬夏さんのものだからです」
一瞬の静寂の後、会場が色めき立つ。
怜華嬢と美麗嬢でさえ、怒りもせず、「やだぁ、あんな台詞言われたい!」と瞳の中にハートマークを浮かべるほどだ。
「舜君、私も言われたい」
隣で日下部さんが山本さんにねだっている。もう、何なんだ、この状況は!


