続いて日下部さんと山本さんも挨拶をする。それにより、山本さんは日下部さんの五つ上だと分かった。
どのようにして二人は知り合ったのだろう、と思っていると、好奇心旺盛なマダム京極が訊ねる。
「ああ、俺たちの出会いは……」と山本さんが話し出す。
二人の出会いは、今から三年前に遡るらしい。当時、まだプログラマー一本で食べていけなかった山本さんは、パソコン修理のアルバイトをしていて、依頼先に日下部さんが居たと言う。
「もう、メチャクチャ可愛くて、俺の一目惚れでした」
「エーッ、違うわよ。私の一目惚れよ」
二人ののろけ話を、「ウヘェー、ご馳走様」と芦屋君が止める。
「でも、こんなにアツアツの二人の仲を裂くなんて、ご両親は酷なことをなさるのね」
眼鏡女史改め、巴女史が言う。
「それも相手は上条勝利氏とは」
マダム京極もしみじみ言う。
「まぁ、それもこれも、彼が本命を決めないからでしょう」
木佐社長の揶揄い気味の言葉に、怜華嬢と美麗嬢が「そうですよぉ」と猫撫で声で言いながら、上条勝利に熱視線を向ける。
彼はおそらくその視線に気付いている。だが、素知らぬ顔で、なぜか私の方を向き言葉を掛ける。
どのようにして二人は知り合ったのだろう、と思っていると、好奇心旺盛なマダム京極が訊ねる。
「ああ、俺たちの出会いは……」と山本さんが話し出す。
二人の出会いは、今から三年前に遡るらしい。当時、まだプログラマー一本で食べていけなかった山本さんは、パソコン修理のアルバイトをしていて、依頼先に日下部さんが居たと言う。
「もう、メチャクチャ可愛くて、俺の一目惚れでした」
「エーッ、違うわよ。私の一目惚れよ」
二人ののろけ話を、「ウヘェー、ご馳走様」と芦屋君が止める。
「でも、こんなにアツアツの二人の仲を裂くなんて、ご両親は酷なことをなさるのね」
眼鏡女史改め、巴女史が言う。
「それも相手は上条勝利氏とは」
マダム京極もしみじみ言う。
「まぁ、それもこれも、彼が本命を決めないからでしょう」
木佐社長の揶揄い気味の言葉に、怜華嬢と美麗嬢が「そうですよぉ」と猫撫で声で言いながら、上条勝利に熱視線を向ける。
彼はおそらくその視線に気付いている。だが、素知らぬ顔で、なぜか私の方を向き言葉を掛ける。


