身長差カップルかぁ、いいなぁ、と彼氏のいない私は二人を憧れの目で見ながら返事をする。
「はい。お二人は?」
「彼は初めてですが、私は三回目です。父の指示で……」
やっぱり訳あり? 日下部さんの返事に、何とも言えない微妙な空気が二人を包む。
「……それにしても下条さん、凄いです!」
日下部さんがその雰囲気を払拭するように明るく言う。
ん? 私の何が凄いのだろう。
「あの上条さんに興味を持たれるって」
「それはどういう意味でしょう?」
イヤイヤ、持たれても困る!
「だって、上条さんてクールでテリトリーを重んじる人だという噂ですよ」
彼女の話によると、やはり参加者の多くが、彼と仕事で繋がりたい人ばかりだそうだ。そして、それ以上に、女性の多くは上条勝利自身狙いで参加しているらしい。
「若い女性受講者然り、参加者の中には、娘の婿にとか孫の婿にとか言う父母祖父母まで。だから、上条さんは必要以上に参加者に近付かないという話なの」
うわぁ、それは面倒くさい。彼の行動は正しい。触らぬ神に祟りなしだ。上条勝利も大変だなっとちょっと気の毒に思う。
「でもね、表面上は朗らかに見えるけど、眼がね、近付くな、と言っているみたいで、私は怖くて近付きたくもないわ」
「本当、あの子たち良くやるわよね」と視線を前方に向ける。
「はい。お二人は?」
「彼は初めてですが、私は三回目です。父の指示で……」
やっぱり訳あり? 日下部さんの返事に、何とも言えない微妙な空気が二人を包む。
「……それにしても下条さん、凄いです!」
日下部さんがその雰囲気を払拭するように明るく言う。
ん? 私の何が凄いのだろう。
「あの上条さんに興味を持たれるって」
「それはどういう意味でしょう?」
イヤイヤ、持たれても困る!
「だって、上条さんてクールでテリトリーを重んじる人だという噂ですよ」
彼女の話によると、やはり参加者の多くが、彼と仕事で繋がりたい人ばかりだそうだ。そして、それ以上に、女性の多くは上条勝利自身狙いで参加しているらしい。
「若い女性受講者然り、参加者の中には、娘の婿にとか孫の婿にとか言う父母祖父母まで。だから、上条さんは必要以上に参加者に近付かないという話なの」
うわぁ、それは面倒くさい。彼の行動は正しい。触らぬ神に祟りなしだ。上条勝利も大変だなっとちょっと気の毒に思う。
「でもね、表面上は朗らかに見えるけど、眼がね、近付くな、と言っているみたいで、私は怖くて近付きたくもないわ」
「本当、あの子たち良くやるわよね」と視線を前方に向ける。


