「そんな夢は絵空事だとか、屁理屈で大学なんてとか、行きたくない子もいるとか、いろいろ言う輩もいるだろうが、これはあくまで夢だ」
ああ、居る居る、そういう人。揚げ足取りというのだろうか、やたら茶々を入れたがる人。
「だが、富豪になりたいのなら、その無謀とも思える夢を、叶えようと努力しなければいけない、ココを使って」
上条勝利がコツコツと頭を人差し指で突く。
でも、努力しても無理な場合もある。私のように……才能が無いと成功できない職業もある。知識や経験だって……ココを使うには必要だ。
「貴女は今、資金も人脈もない。到底叶わない夢だ。ここで諦めれば、それで終わりだが、諦めなければ、どうやって夢を叶えよう、と考えるはずだ」
「さて、貴方ならどんな手を考えますか?」
上条勝利が口髭の生えたジェントルマンに訊ねる。
「……そうですね、私なら……寄付を募るでしょうか」
「なかなかいい考えだ。じゃあ、貴女は?」
上品なマダムに訊ねる。
「私は……志を同じくするメンバーを集め、財団法人を立ち上げるかしら」
「貴女は、すでにそういったメンバーの一員のようですね」
「あら、やだ、お分かり」
ホホホとマダムが笑う。
ああ、居る居る、そういう人。揚げ足取りというのだろうか、やたら茶々を入れたがる人。
「だが、富豪になりたいのなら、その無謀とも思える夢を、叶えようと努力しなければいけない、ココを使って」
上条勝利がコツコツと頭を人差し指で突く。
でも、努力しても無理な場合もある。私のように……才能が無いと成功できない職業もある。知識や経験だって……ココを使うには必要だ。
「貴女は今、資金も人脈もない。到底叶わない夢だ。ここで諦めれば、それで終わりだが、諦めなければ、どうやって夢を叶えよう、と考えるはずだ」
「さて、貴方ならどんな手を考えますか?」
上条勝利が口髭の生えたジェントルマンに訊ねる。
「……そうですね、私なら……寄付を募るでしょうか」
「なかなかいい考えだ。じゃあ、貴女は?」
上品なマダムに訊ねる。
「私は……志を同じくするメンバーを集め、財団法人を立ち上げるかしら」
「貴女は、すでにそういったメンバーの一員のようですね」
「あら、やだ、お分かり」
ホホホとマダムが笑う。


