「私のお洋服たちも、そちらで引き取って頂けますか?」
「そうねぇ、日下部さんのお洋服ならイイわよ」と私を見る怜華嬢と美麗嬢。なぜ? と思った途端に、謎は解かれる。
「下条さんのお洋服だったら、お断りするけどね」
「私たちのコンセプトに、全然、合わないもの」
否、生憎だが、私は売るほどの洋服も靴も持っていない。
「良かった! 断捨離したいけど、大好きなお洋服たちを捨てるのも、どこの誰とも分からない人に譲るのも嫌だったんです。生かせる場があるなら、積極的に断捨離ができます。ありがとうございます」
日下部さんがウルウルと祈りのポーズでお礼を述べる。
「ちょっちょっと待って、まだ、企画段階なのよ」
「そうよ、お礼を言われるのは早いわ」
あれっ? 怜華嬢も美麗嬢も、珍しく照れている?
可愛いじゃないか!
「君たち、良かったな。『富豪への道』に一歩近付いたじゃないか」
エッ? 二人は顔を見合わせ、ハテナを浮かべる。
「日下部さんは君たちに感謝をした。それは、喜んでくれた、ということだ。だろ? 日下部さん」
エエと日下部さんが笑みを浮かべ頷く。
「喜んでいるのは日下部さんだけではありません」
巴女史が言う。
「そうねぇ、日下部さんのお洋服ならイイわよ」と私を見る怜華嬢と美麗嬢。なぜ? と思った途端に、謎は解かれる。
「下条さんのお洋服だったら、お断りするけどね」
「私たちのコンセプトに、全然、合わないもの」
否、生憎だが、私は売るほどの洋服も靴も持っていない。
「良かった! 断捨離したいけど、大好きなお洋服たちを捨てるのも、どこの誰とも分からない人に譲るのも嫌だったんです。生かせる場があるなら、積極的に断捨離ができます。ありがとうございます」
日下部さんがウルウルと祈りのポーズでお礼を述べる。
「ちょっちょっと待って、まだ、企画段階なのよ」
「そうよ、お礼を言われるのは早いわ」
あれっ? 怜華嬢も美麗嬢も、珍しく照れている?
可愛いじゃないか!
「君たち、良かったな。『富豪への道』に一歩近付いたじゃないか」
エッ? 二人は顔を見合わせ、ハテナを浮かべる。
「日下部さんは君たちに感謝をした。それは、喜んでくれた、ということだ。だろ? 日下部さん」
エエと日下部さんが笑みを浮かべ頷く。
「喜んでいるのは日下部さんだけではありません」
巴女史が言う。


