「そうかもしれないけど・・・」 「まぁ別にいーよ。夏の間だけだし」 美奈子が複雑そうな顔をする。 別にいじめたいわけじゃないし、スネてるわけでもないんだけどね。 でも、たまには、年下っぽく我儘に振る舞うのを許してもらっていいですかね。 「機嫌悪くした?」 「別に」 いちお確認してみれば、明らかに不機嫌に一言だけ答えて美奈子はそっぽを向いた。