心底楽しそうに亮介が笑う。 アイツはたぶん喜ぶね。 そう言った真紀の言葉どおり、喜んでるのか何なのかわからないけど亮介が上機嫌なことは確かだった。 「亮介、後悔するんじゃない?」 駐輪場に向かう校舎裏の道は人通りが少ない。 お手、のついでに繋がれた手はここまで全く離されることなく繋がれたまま。 「ん?後悔するなら佐藤先輩じゃないかな?」 「私が?」 「そう」