「よくも私のお誘いより、あの子の誘いをとったわね」
「いや、違うんだって、色々あって……、なんていうか」
「とりあえず後で聞くわ。上がってご飯食べたら?亮介のお父さん料理上手なんだね」
親父がいるならなんでこんな静かなんだ?
いつもなら、玄関先でうざいほど構ってくるのに。
「親父は?」
「ん?今お風呂に入ってるけど」
「風呂っ?!」
「え、うん」
きょとんとする美奈子の肩をつかんでこっちを向かせる。
「美奈子、何もされてないよな?」
「……はぁ?」
「いや、ヤバイんだあの親父。女に妙にモテるっていうか、カメラマンなんてセクハラな職業だし!」
「あんたね、世界中のカメラマンに失礼よ、謝んなさい」
「まったくだ。美奈子ちゃんには写真を撮らせてもらっただけで、他は何もしていない!」
「親父!!……写真、撮ったのか?」
「あぁ、美人の被写体は最高だ」
「この変態親父……、いちお後でその写真見せてくれ」

