年下彼氏




もう誰かの好きな人が、私のことを好きになることもない。

彼女たちが、私をイジメる理由がなくなった。


解放された。
これで良かったんだ。

これで卒業まで、穏やかな毎日が過ごせる。

そう、思っていた。




「だけどね、今度はアイツが苦痛の種になった」

「なにか、あったの?」

「身体を触られるのは、まだ嫌だったから抵抗したの。そしたら殴られた。それも目立たないように見えない場所ばっかり」



今思えば、アイツは慣れていた。

太股や腕とか見えない場所ばかりを殴られて痣だらけになった。
そういうこと、アイツはきっと何度もやってた。



「それで・・・、痛くて苦しくて、言うこと聞くしかなかった」



アイツとの行為は苦痛でしかなかったけど、せっかく元通りになった学校生活を壊したくなかったから我慢した・・・。