年下彼氏




・・・誕生日、会ってどうしたいのよ?!

あと一押しかぁ、と呟いてた真紀の声が聞こえる。

幻聴かな・・・。



心拍数が少し早いのは、5階まで階段で上がったから。

頬が熱いのも、そう。



変わりはじめてる気持ちに気付きたくなくて、自分と向き合いたくなくて、私はまだ目を逸らし続けてる。

そのうち嫌でも向き合わなきゃいけなくなることくらい、もう、わかっているのに。




***





誕生日当日、真紀やその他の友達に髪やら服やら化粧やら、盛大に飾り付けられて亮介との待ち合わせに送り出された。