なんてことない話題を、ふたりで話しながら帰る。 亮介は自転車を押して、私はその横を歩きながら。 ・・・なんだろう、いつもと変わらないのに、調子が狂うな。 「ねぇ、そういえば亮介のお父さんって何してる人?」 「ん?あぁ、カメラマン」 「・・・・・。」 ・・・カメラ、マン?って写真撮る人よね。 「え?何美奈子その疑いの目。ほんとなんだけど」 「いや、見た感じどこかの会社の重役さんかなって感じだったから。何の写真撮るの?」 「空とか自然とか人とか色々?」 「へぇ」