「お前、佐藤のこと本気か?」 「・・・みんな聞くんですよね、それ。お試しでも条件付きでもなんでもいいから付き合いたいって思うくらい本気です」 「・・・なら、まぁいいか」 ピークは中学三年だったかな。 あの頃のことは、今思い出しても酷かったと思う。 真紀の友達に、えらい美人が一人いるってことは知ってた。 それが、佐藤美奈子だった。 真紀繋がりで少し話をするぐらいだった佐藤は、見た目は美人でスタイルもいいのに、そのことを全く鼻に掛けていないサバサバとした気持ちのいい性格の女だった。