・・・呼び出し?呼び出しなのか?! いや、そんな人じゃないしな。 ぼけっとしていた頭にすっぽりとグローブがかぶせられた。 「付き合えよ、キャッチボール」 ・・・なんだキャッチボールか、ってこれから? 「・・・いいっすけど」 「疲れてんのか?」 ・・・そりゃ、まぁ。 「いえ、大丈夫です」 悪いな、と言った今井先輩は、グラウンドの外側を指差して笑った。