『で、何なの?』
2回目になる、そのセリフをまた目の前の彼に吐く。
「ちょっと待って!なんで俺が悪いみたいに呆れた顔で言うんだよ?!俺のせいじゃねぇからな?!ほとんど、おまえが話ずらしてるんだからなっ?!」
『……はあ、で?』
「仕方ないなあ、もうそれでいいよって顔するなよぉおっ!!?俺わるくない!」
『うざいよ。なに、死にたいの?』
「すみません」
ばっと机に手を置き、正しい姿勢で謝ってくる彼。
……はやいね、行動だけは。
『いいよ。許してあげる』
「……はあ」
『なに』
「いっ、いえ!」
『そう。で?』
僕がそう言うと、目の前の彼は少し慌てて態勢を元に戻す。
そして、少し怯えながらも真剣な眼差しで見つめてくる
「……そ、そうだな。えっと、今から言うことは本当のことだ。信じられないかもしれないけど」
『僕はきみの存在自体、信じてないから安心しなよ』
「安心できねぇーよ!!それ!!え、なに!俺、おまえとけっこーな時間過ごしてきたけど、俺のこと信じてなかったのかよ!?え、なにそれ!!すっげえショックなんだけど!?俺の豆腐メンタルがあぁあああっ!!」
さっきの表情とは違い、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった汚い顔で近づいてくる。
わ、きも。
『やめて、きもい』
「きもいとか言わないでェェエエ!!」
『……はあ……ほんと君、空気読めないよね』
「元はと言えばおまえだからなぁあっ?!俺じゃねぇーよぉおっ!!」
『……で、何なの?』
3回目になる、そのセリフをまた吐く。



