てか、そうじゃなきゃシメるからな。

僕、今日はゆっくりのんびり家で過ごしていたかったのに。

おまえが呼び出したせいで、僕はこんな寒い季節の中歩いていたんだ。

凍えてガタガタ震わす膝を抑えて、手を摩りながら…こんな寒い中歩いていたんだ←


たまには。と思ってきたけど、さっきので決めた。


これから、一生外に出ないよ。


うん、決めた。そうしよう、うん




「待て待て。ちょっと待て!」


『なに』


「ちゃんと理由はあんだよ!だから、店入らねー?」



『あ、そうだね。』




と店に入ろうと、ドアノブに手をかけた瞬間…



「ぐうぅぅぅぅうう……」




腹の虫が大きな音で鳴いた。



『おまえ、お腹空いてたの』


呆れて溜息を吐く。


単純な男だ。ほんとに。


この男とは、いわゆる腐れ縁というやつで。小学校からいままで、ずっと同じ学校で同じクラスだった。


うざいくらいに。


あー、引っ越してくれないかな←