なので、この姿をやめるのはむり。

だから我慢しろよ。←



『いいでしょ。似合ってないってわけじゃないんだから』


「いや、似合いすぎてだめなんだよ」



意味わかんないよ、それ。

似合ってるならいいじゃないの。


『…あ…ってことは、こういう女が好きなんだ?きみは』




ニヤリと口を緩めて、上目遣いをする。

だって似合いすぎてるんでしょ?それだけ、かわいいんでしょ?

そういうことだよね?



「ちげーよ!!俺はホモじゃねぇー!」


『あ、そうなの?』



「あったりめぇーだ!俺は女のコが大好きなんだからなっ!」



そう彼が叫ぶと同時に、まわりにいた女のコ達が距離を取ったのが視界に入った。


うわ、引かれてるよ…。



「ん?……あ、あはは…どうしたんだろーな?」



僕が哀れな目で見てるのがわかったのか、急にキョロキョロしだし顔を真っ青にさせて苦笑した。


切り替え早いね、きみの表情は。


まあ、仕方ないか。きみ、バカだもんね。あー、そうだったそうだった…。



『で、きみは僕を呼んでどうした訳?ヒマだったから、なーんて理由じゃないんでしょ?』