僕が問いに答えないからか、沖田さんはじーっと見て来る
『……助けたいけど、めんどうになりそうなんだよねー…』
ほら、目立つじゃん?
僕は考え無しに動くほど、ばかじゃないんだよ
「では、何のために真剣持ってるんです?」
『いや、人を斬るためだけのものじゃないよ真剣は』
そう言うと、えーと頰を膨らます沖田さん。
沖田さんは人を斬るためだけに真剣振るっての?
最低じゃん、それ
「ですけど、あのままだとあの女の人連れて行かれますよ?」
だから、きみが助けに……はあ
仕方ないか…
『わかったよ』
「え?」
僕はさっと立ち上がると、ナンパの現場へと足を運ぶ。
団子を食べ終わった後でよかった。
残ってたら、これからのことを考えると全部食べきれてなかったと思うしね
てか、沖田さん「どうしてです?」みたいな視線送るのやめてくんない
きみが言ったんじゃないの
助けに行けって