……うん、イケメンだ
一さんにも劣らないイケメンなんかいるんだね、流唯知らなかったあ……てへ←
……にしても…この人、さっきの声の主だよ
「やっと気付きましたか。ふぅ」
……ねえ、まって
何でこの人、勝手に肩を揺すっといて謝らないの?
なに、安心して団子に手つけてるの?
意味わからないんだけど
もう、なに。ここの時代の人、こわい
『で何なの?』
「そうでした!……あ、すみません。後ででいいですか?僕、団子食べなきゃなんで!」
『殴るよ?』
……と言うが彼は団子を食べていて聞こえていないようだ
なにこいつ、ほんと殴りたい
と改めて彼の姿を見る
イケメン…じゃなかった、えっと髪型は一さんとは違い、少し茶色がかった柔らかい髪を高い位置にあげたポニーテール。
身長ももちろん長身。
で顔なんだけど
ああ、イケメンなんだけどね?
イケメンっていうより、美人って言った方がしっくりくるんだよね
端正な顔立ちなんだけど、スタイルがかなり華奢で腕もすごく細い。だからか、おんなにも間違えるような外見だ
それに腕が細いことから、かなりひょろそうというイメージがつく
……だけど彼は違う。
彼は確実に強い。
もしかしたら、一さんよりも
って沖田 総司じゃないんだから…そんな訳ないか
「んぅ?ひょくがしょうでしゅよ?」
そう目をきょとんとさせた彼が言う
なに言ってるかわかんないけど
……うん、かわいいのは認めるけどなんか許せないな
『食べてから言ってね?』
僕がそう言うと、コクコクと頷いて慌てて団子を全部平らげた彼。
……は、はやわざ。
ごくり…「僕がおきた そうじっていいます!」
……え
『どうぞ』
なに勝手に宣言してんの、この人
「へ…?」
意味わからんという目で見つめてくる彼。
いや、僕がわかんないから



