『えーっと、最初に団子を8個、蓬団子を18個、三色団子を28個、御手洗団子を38個…くらいで』


《 (団子と8が好きなのか…) 》


んー、もっと食べたいけど

一さんにもらったお金だとこれくらいの方がいいよね

え?ああ、そんなシーンなかった?

ふふ、気にしない気にしない←

僕がそう考えていると、ずっと静かに黙っている佐紀ねえが視界に入ったので佐紀ねえに目を向ける。


『……?』


「…………お嬢さん……合計62個…やめとき?お腹こわすで?」


『ん?僕なら大丈夫ですよ?』


どうしたのだろうか。

さっきも言った通り、僕もっと食べれるのに。甘いものは好きだし


《流唯》

あ、一さん。

どうしました?


《やめといた方がいいと思う。》



僕は大丈夫ですよ?



《いや、これから屯所へと向かう。満腹のまま歩くのは、体に負担がかかるはずだ》



あー、たしかに


わかりました。



『じゃあ、団子を18個で』


「……」


《…………まあ、それでいい》


何で仕方ないな、みたいな声出すんですか一さん

そして、佐紀ねえどうして黙るの


『佐紀ねえ…?』


僕が呼ぶと、びくりと肩を震わしてから慌てて頷く


「へ、へえ。わかったわ…」


そう言うと、佐紀ねえは去った。