『僕にさせるつもりなの？その未練解消ってヤツを』
やだよ？面倒だし。
「た、たのむ…っ！！」
必死に言ってくる彼に引きそうになるけど、彼の思いがそれだけ強いってことが伝わってくる
……彼には一応、感謝している
僕のこの、おとこ嫌いはやっぱり理解されない方が多い。
張本人である僕自身も飽き飽きしているくらいなのだから
……それでも、いつもばかみたいに隣で笑ってくれる彼。
…「その格好やめろよー！俺、この前おまえのことを彼女って間違われて……ひくっ……ゔわあああああーんっ！！」
ほんと…ばかみたいに。
『…はあ』
「流唯…？」
『仕方ないなあ、してあげるよ。きみの恩人なんでしょ？その幽霊は』
僕がそう言って微笑んであげると
彼は本当に驚いたように目を見開き
そして嬉しそうに花が咲いたような笑みを浮かべた
「流唯ぃい''ーーっ！！俺の友ぉ〜〜っ」
『近づかないで、きもい』
涙でぐちゃぐちゃになった顔はやだよ
