あ、またやっちまった、そんな表情を浮かべてから、また真剣な表情をする
(切り替えはやいことは、いいけど。なんかしすぎて、胡散臭いね)
「ああ、そうだな……。
俺は幽霊が見えるし、話せるんだけど。おまえらは違うだろ?」
『そうだね。おまえらはっていうか普通の人間は』
「うるせぇ……そんなこと知ってんだよ……」
悔しそうに……寂しそうに歯をくいしばって彼はそう呟く。
『……か』
「大丈夫だよ、今は。ちゃんと吹っ切れてる。……まあ、助けてもらったんだけどな。」
『……それは幽霊に?』
「ああ、だから俺は御礼にと、そいつを成仏させようって決めたんだ。」
その顔は、さっきの悔しそうな表情じゃなくて明るく、本当にその幽霊に感謝してるんだ、という思いが伝わってきた。
『ねえ、それってお祓いとかで?』
「あんなの気休めにすぎねぇーよ。あいつの心残り…まあ、未練だな。」
『未練……』
「その未練がさ、俺には不可能なんだよ。でも、おまえにはできる」
……へっ?
もしかして……



