朝日が眩しい


ただただ嫌がらせのように降り注ぐ太陽の光は、まるで学校へ早く行けとでも
言っているような皮肉地味た感じだ


私、伊月 櫻子(いづき さくらこ)は
眠い目を擦り、まだボーッとする頭で起き上がり、危うくベットから転げ落ちそうになりながら、二階の自分の部屋から一階のリビングへ向かった


「おはよう、お母さん」


「あら櫻子、おはよう」



今日は少しだけ早起きなのね、
なんて言いながら
お母さんは私の寝癖が酷いのか
可笑しそうに笑い、朝食をテーブルの上に素早く出してくれた




私は、顔を最近買ったお気に入りの洗顔料で洗い、完全に目を覚ますと、
お母さんが朝早くから作ってくれた温かいご飯を口に頬張った


う〜ん……美味しいっ、やっぱり朝ご飯は
このホカホカのご飯と私の大好きなお味噌汁があってこそのものなのよ

なんて一人で口を必死に動かしながら
朝からたっぷりとご飯を食べた








「いってきまぁああす!!」


寝起きの時とは、まったく違う風に感じられる暖かな太陽に背中を押されて
私は、今日も学校へ向かう