「麗奈が、いなくなった」


淡々と告げられた事実に、私は言葉を失った。


麗奈が、いなくなった。


夏目は「嘘じゃないよ」とだけ私に伝え、電話を切った。


彼の性格は、よく知っているつもりだ。


たまにつまらない冗談を言ったりするが、こんな嘘をつくような人じゃないと、私は信じている。


だから、本当のことなんだろう。


私たちは、3人でひとつだった。