ナンパを喜ぶ人種じゃない事を察してもらうため、なるべく低い声を出した。

「嘘ばっかり、クラブcanadeのカリンちゃん」


背を向けて歩き出した私は、ビクリと肩を強張らせて、振り返る。

なん、で…


クラブcanadeは私の職場だった。


年齢を誤魔化して。


カリンは職場の源氏名。


「あ、本名は知らないから安心して?僕は君を保護しろって言われただけ、君に用がある人が待ってるよ」