「うるさい…」


電車を何回か乗り継いで、私でも生活できそうな大きな街に降りた。


電車の音、車の音、信号の音、足音、飛び交う声。

とりあえず、ひっそりとした場所で静かにしたい。

左はビルが立ち並ぶ都会、右は住宅街っぽい。

都会はうるさい、でも住宅街は人の目があり過ぎて、ミセイネンの私が夜をウロウロするのは……


仕方なく、左に体の舵を切った時


「ねぇ、君、家出??」


チョンチョンと、肩を叩かれ、ビクリと体が跳ねる。