「じゃあ、なんで私があの駅に降りるとわかった、んですか」

色々突っ込みたい所はあるけど、この際全部聞いてしまおう。


外の景色は、ビル街から住宅街へ進んでいた。

「あいつ、姉貴の子供で、トモヤと言うんだが、お前の家から尾けさせて駅に降りたところで声をかけた、お前を連れて来れば、何処で声を掛けようと構わなかったが、偶然この街に降りてくれたわけだ」

社長って、探偵でも雇ってるのかな。

いや、あの男の子、トモヤくんが探偵??


「悪いがそろそろ…」


瀬川さんが何か言いかけた所で、運転手さんが彼側のドアを開けた。

いつの間にか、何処かへ着いていたらしい。


先に降りた瀬川さんから手を差し出され、ここで座ってるわけにもいかず、その手を取って外へ出た。