風を感じてパッと目が覚めた。


「……あれ?」

どこをどう見ても車の中で、走っている。


座席に座り、シートベルトをして、瀬川の肩に凭れていた。


起きたか、と私の顔を覗き込んで、下から私の頬を親指で撫でる。

もうその手に条件反射は起きない。