じゃーね!と男の子が大事そうにアイスを持って部屋を出てから、多分数分。



ドアを見る私。

何の説明も、あの子が誰のか、名前も知らずに、ここが何処なのかすら分からないのに、


アイスもらってポイ??


「あいつは…」


デスクから聞こえた声にビクリと肩をあげる。

振り返ると、デスクから立ち上がり、回り込んで私の前に立っていた。


「あいつは俺の姉貴の子供だ」

お前を連れてこいと言ったのは俺だ。


そう言って左手を私に伸ばす。



「……っ」