…というわけで、隣街に到着した晃。

晃が住む街から車で15分、割合近い街だ。

海沿いの街で、見渡す限り広い海が眼前に拡がってくる。

高いビルだとか、大型のスーパーはなく、ごく普通な田舎街だ。

まー、逆にこういう田舎街のほうがちょっと悪いガキどもがいる。

今は深夜2時。

当然、街は眠っている。

晃は、先程マスターの店で話しを聞き、直ぐさまこの街へときた。

一人こっきりでこの街へときたのはいいが、どこをどう捜せばいいのかわからない。

とりあえず、美人の女の子がいたらナンパして、ホテルの中で聞き出せばいーかと、安易に考えていた。

海岸を歩きながら、人がとおらないか見渡してみる。

しかし、深夜に歩いているような女の子はなかなかおらず、いるのは酔っ払いのオヤジぐらいだ。

遠くにコンビニの明かりが見える。

とりあえず、ビールを買おうとコンビニのほうへと向かって行った。