コンコン、コンコン... 何時間たっただろう? 夢のない睡眠を軽くとっていると、私の部屋をノックする音が聞こえた。 「杏?起きてる?」 お母さんの、声が聞こえて上半身を起こす。 「うん、起きてるよ」 私の声を聞いて、お母さんがドアを開けた。 「お友達が来てくれたよ」 お母さんの後ろからひょっこり顔を出すのは... 「菜々花ちゃん!」 ピースして笑うのは菜々花ちゃんと... 幾斗君と晴君だった。