そんな話をしているうちにランチを終え、午後の授業を終え、バイトを終え、家に帰る。 すると、家の前には絵美さんがいた。 「ごめんね、急に来ちゃって。」 そう言いながら、ケーキの紙袋を私に見せた。 吉祥寺のいつも行列のケーキ屋さんだ、なんて思いながら2人で家に入る。 「あのね。」 そう静かに口を開ける絵美さんをじっと見る。