終わりで始まる進化論~第一部~


「簡単じゃない!でも、それしか方法が無いならそうするよ!そうでもしなきゃ、シノミヤは皆は俺の事ずっと〈信用できない一般人被害者の人質〉として扱うんだろ!




第二形態人種とこれから戦ってもその立ち位置が変わらないなら、シノミヤはあの日俺を生かすべきじゃ無かったんじゃないの?!



……おかしいだろ?戦力にもならない、情報を共有できない、でも生かしておくなんて、利用価値が無い上に暴走もする俺なんて現状目の上の瘤でしかないわけだよ」





言ってて虚しさしか込み上げてこないが、ナツキは冷静な見解をするように勤める。





冷静になればなるほどに、やはりシノミヤ達の行動は不可解なのだ。





ナツキを生かす理由が見つからない。