条件反射的に身体がリュカから距離を取ってしまっていた。しまった、と内心でナツキ考えるものの、リュカは変わらず微笑んでいるだけだ。






「……ごめん」




「どうしてなっつんが謝るの?変なの。皆、普通は怒るか避けるかのどっちかだよ。変な反応したのは、なっつんで二番目だよ」





当然のように告げた言葉もどこかナツキには胸に刺さる。以前の自分なら間違いなくリュカを責めていただろう。




だけど、セカンドタイプと対峙してみて、全て人体実験が間違っているとも言えない状況になっている。






ナツキは、逆にリュカに何を言って良いのかが分からなくなっていた。