「まあ、そう焦った話でも無いわい。お前さんの選択肢じゃ。ゆっくり決めればええ」 「はい」 バジルに強要させるという雰囲気は見られなかった。 確かに現時点でほとんどセカンドタイプは確認されていないのだ。 リスクのことを考えればナツキも選択を焦るべきではない。 「それで、私に話というのは?」 「おお、そうじゃったのう。わしは、少しお前のやり方にそろそろ限界があると思うておるんじゃ」 残りの一つを急かした羽柴に笑いながら切り出したバジルだが、その小さな手をナツキの方へと向ける。