こんな子供と。そうなれば、やはり羽柴もそれなりの年齢なのではないかと視線を向けると、貼り付いた微笑みがナツキに向いていたので尋ねるのはやめておく事にする。



まだ十七の生涯を無闇に終わらせるわけにはいかない。




「せっかく楽しんどったのに、クソガキ二人が呼び戻しに来おってからに。無理矢理連行とは、恐ろしい部下じゃのう。ノア、わしが信じれるのはお前だけじゃわい」





「う?」




不機嫌そうに瞳を細める小学生ぐらいの子供はどさくさに紛れてノアに抱きつこうとしたが、そう甘くはなく首根っこを捕まれるように後ろ襟を掴まれる。





「エロジジイ。仕事しに来てんだろうが、あんた」




「そうだよ、所長ちゃん。どさくさに紛れてノンたんに抱きつくなんて、ありえない」