「おい手を貸せよ船にあげるぞ」

中型のイルカだった種類はわからない

「親父が昔イルカとかクジラを良く喰ったって言っていたな、喰っおうぜコイツ」

今度は大型のナイフで解体を始めた、さすがほ乳類だけあった魚とは比べ物にならないぐらいの血が出た、文字どおりデッキは血の海になった

「うえマジィ、こいつマズイ喰ってみろよ」

「ほんとだまずい」

「捨てちまおうぜ」

さすがにずごい血で気分が悪くなったのか備え付けのホースでデッキを洗った

大量の血と大量の肉へんが船の周りに捨てられ船の外は真っ赤に染まった

１０ｍぐらい先にまた背びれが５―６枚見え隠れしていた、今度は群れのイルカらしい

「俺イルカと遊んでくるよ、イルカの背中に乗るのが夢だったんだ」

そう言うと男は海に飛び込んだ

「五郎の奴よく言うよ突き殺しておいてよ」


男が飛び込むと５つの背びれがこちらに向かってきた

「五郎―イルカも友達になりたいってよーこっち来たぞー」


その時、男の近くの海面が盛り上がった