確かにいい案では有った、いやこれ以上の誠意は無かった。

要求された金額は現実的な物では無かったし中途半端な金額では話はまとまらないはずだ

相手の性格を考えてもダラダラ交渉している時間は無い


佐伯はそれも仕方なしと考えているようだが笹島は今や飛ぶ鳥を落とす勢いで

店舗数をのばし続ける焼き肉チェーンのオーナだ、その案には簡単に納得は出来なかった


「納得出来ないだろうが時間が無い一度その線で落としておいて対策は後で練ろう」

佐伯が口を開いた、二対一では、ぶがわるい


いづれにしてもここで、話をこじらすのは最悪だ


「交渉は伊藤がやるんだろうな、そのくらいの事はしてもらうぞ」


「わかっているさ任せておけ」

伊藤は答えた