「私宿題まだ終わってないんだから。さっさとしてよ〜?」

別に大した用事じゃないでしょ。またイタズラかも(`o´)

近くのブランコに腰掛ける。

カヅも隣のブランコに腰掛ける。

「...。なあ、お前、好きな人出来たのか?」

「はぁ!?」

相談って聞いて来てあげたのに!!おちょくってんの!?

「バカにしてんの!?ふざけないで!!」

「あははっ!!悪い悪い。別にそんなつもりじゃなくてさ。ただ純粋に気になってさ」

いきなりな言っちゃってんの?意味わからない...。

「んで?どーなの?」

「え、え!?べ、別に、いないけど。」

「へー、そっか。」

そ、そんだけ?

「じゃあさ、好きじゃなくても誰かと付き合うとかさ、そーゆのはないわけ?」

「えー?んー。それは、分かんないかな。」

その気は無いかなー、ってなんなの?いきなり呼び出して。全然相談じゃないでしょーが!

そのまま2分ほど沈黙が続く。

「んじゃあさ。嫌ならいいんだけどさ...」

「ん?」

「もしよかっ...」

「キャハハハハッ!!」

「あ〜!麻央ちゃんとカヅくんだ!」

「みのりちゃん!新一くん!どうしたの?」

「カブトムシ捕まえにきた!」

「ふふっ、この時期じゃカブトムシさんはいないと思うよ?」

2人は川崎みのりちゃん、江山新一くん。うちの近所の幼稚園生。

「......。」

カヅは無言でこっちにきた。どこか不満そうな顔で。

「お前ら。ガキはもう家に帰る時間だぞ?」

「私たちガキじゃないもん!カヅくんひどい!」

「うっせー」

なんて言いながら2人の頭をワシワシと撫でる。

ほんと変わんないわね。昔からこうなんだから。