真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~

見てます。  

広務さん、あなただけを。 

もっと、 

見せてください。 
 
下着の中までも。
 
そして、
 
私を抱いて下さい。

突然の告白とも取れる彼からの言葉に。私の鼓動は、これでもかと早くなり、心臓から熱い血が溢れて身体中を駆け巡った。 

「優花さんの手、燃えるように熱いです......」

私の左手をギュッと握っていた広務さんは、そう言って眉尻の下がった切なげな表情を浮かべた。

私には、そんな彼の表情が、とても悩ましげに見えた。

だめよ、

広務さん。

こんな白昼堂々人前で、そんなにセクシーな表情で私を誘惑しないで。

「あの......っ、広務さん......っ」

すっかり、彼に魅了されてしまったからだろうか?

まるで夢の世界に居るみたいに。私の視界には靄が掛かって、彼の姿がボヤけて見える。

それから、頭がボーッとして、顔が熱い。

彼に何か言いたいけれど、なんだか頭が上手く回らなくて言葉が出てこない。

私、一体どうしたんだろう?

ああ、そっか。

きっと彼の熱に浮かされて、舞い上がってるからだ。

だから、頭も身体もこんなに熱いんだ......。