真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~

母と私が再会を果たしたのち、今日に至るまでの空白の20年間を埋める
ために私達母娘は頻繁に会い、話をした。

私が20年間抱え続けていた傷は、再会したあの日に母が顔を歪めて泣き崩れた姿を見た瞬間に胸からスッと離れて行った。

私はお母さんに、ずっと会いたかったーー。

20年かかって見つけた答え。

ようやく母に会えた私は、その日も母と会い話をした。

「私は......、お母さんはニューヨークで生まれ育ったの。だからね、あなたのお父さんと別れた私には日本での居場所がなかった」

会うたびに私の知らないことが紐解かれる。

私は母の生い立ちや母の両親、つまり私の母方の祖父母について幼い頃あまり聞かされていなかった。

「あなたの、おじいちゃんとおばあちゃんは、私が結婚する少し前に亡くなっていて......。日本で居場所を見出せなくてアメリカへ帰ったけど、結局ニューヨークでも独りぼっちだった」

「お母さん......」

「当然の報いよね。何よりも大切な宝物の、あなたを傷つけてしまったんだから......。本当にごめんなさいね......」

母は言葉尻を詰まらせながら、喉が潰れたような声で言った。

「それでも、私......足掻いたの。ニューヨークであなたと暮らせるように。そして、あなたを迎えに日本へ戻った」

「うん......」

儚げな情景が目に浮かぶ母の話を私は静かに聞いた。

「あなたを取り戻すことは出来なかった......」