昨日の記憶は最悪なところで止まってる。そして、今朝も最悪な目覚め。
昨晩いつの間にか眠っていた私は明け方に、スマホからの爆音のアラームで目を覚ました。
「......なんで、私。これ平日用の時間じゃん......」
寝ぼけ眼で無駄な独り言をかまして、二度寝のためにアラームを切る操作をする。その時気がついた。
昨日から散々ほったらかしておいたジークからのLINE。
ラインマークの上に小さく表示された未読を表す数は23。
「今どこにいるの?」
「迎えに行く」
「頼むから、電話に出て」
「心配してる」
「本当にごめん」
「どんなに謝っても、許されないのは分かってる。でも、本当にごめん。恋人とか友人とか、そういう立場関係なく優花のことが心から心配です。無事だと信じてます。頼むから、連絡をください」
明らかにこれは......私の方がジークに謝る立場だ。
ジークからの大量のLINEには、彼が私の安否を痛いほど心配していることが伝わってきた。
それなのに私ときたらジークとの接触を避けるためにスマホの電源まで落として、考えていた事と言えば結局は進展しなかった昔の恋人との仲。
客観的にみると私、かなり自己中な行動してる......。
「ヤバイ。ヤバイ」
今すぐジークに謝る代わりに自分への戒めとして今日二回目の独り言を吐いた。
寝起きからブツブツ言ってたおかげで脳がちょうどよく刺激されて、寝不足にもかかわらず意識はわりとはっきりしてる。
もう、この勢いでチェックアウトの支度をしてしまおう。
まずは、歯を磨いてそれから顔を洗って。
モーニングルーティーンを終えて部屋を出る準備が整ったのは、起きてから一時間後くらいだった。
忘れ物がないか今一度部屋中を見渡す。
......あっ。
どうする?これ.......捨てるべき?それとも、持っていくーー?
昨日、広務さんから渡された部屋番号が書いてあるメモ。
昨晩の結論からすると、捨てることにした。
なのに、
私はメモをパッと手に取りサッとポケットにしまって、そそくさと部屋を出た。
昨晩いつの間にか眠っていた私は明け方に、スマホからの爆音のアラームで目を覚ました。
「......なんで、私。これ平日用の時間じゃん......」
寝ぼけ眼で無駄な独り言をかまして、二度寝のためにアラームを切る操作をする。その時気がついた。
昨日から散々ほったらかしておいたジークからのLINE。
ラインマークの上に小さく表示された未読を表す数は23。
「今どこにいるの?」
「迎えに行く」
「頼むから、電話に出て」
「心配してる」
「本当にごめん」
「どんなに謝っても、許されないのは分かってる。でも、本当にごめん。恋人とか友人とか、そういう立場関係なく優花のことが心から心配です。無事だと信じてます。頼むから、連絡をください」
明らかにこれは......私の方がジークに謝る立場だ。
ジークからの大量のLINEには、彼が私の安否を痛いほど心配していることが伝わってきた。
それなのに私ときたらジークとの接触を避けるためにスマホの電源まで落として、考えていた事と言えば結局は進展しなかった昔の恋人との仲。
客観的にみると私、かなり自己中な行動してる......。
「ヤバイ。ヤバイ」
今すぐジークに謝る代わりに自分への戒めとして今日二回目の独り言を吐いた。
寝起きからブツブツ言ってたおかげで脳がちょうどよく刺激されて、寝不足にもかかわらず意識はわりとはっきりしてる。
もう、この勢いでチェックアウトの支度をしてしまおう。
まずは、歯を磨いてそれから顔を洗って。
モーニングルーティーンを終えて部屋を出る準備が整ったのは、起きてから一時間後くらいだった。
忘れ物がないか今一度部屋中を見渡す。
......あっ。
どうする?これ.......捨てるべき?それとも、持っていくーー?
昨日、広務さんから渡された部屋番号が書いてあるメモ。
昨晩の結論からすると、捨てることにした。
なのに、
私はメモをパッと手に取りサッとポケットにしまって、そそくさと部屋を出た。


