真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~

私は彼からの突然の誘いに、どう返事をしたらいいのか戸惑い、口を半分開きかけて泡を食うように唇を震わせた。

彼に何て言おう。

私の気持ちはーー”抱かれたい”

だけど......、

困惑した無防備な表情で自分を見つめ続けている私を、暫く腕の中に収めていた広務さんは意を決したように急に、ぐっと腕に力を入れて二人の身体の密度を狭くした。

私を強く抱きしめた彼は、耳元に唇を寄せて密やかに囁いた。

「車でスルのは初めて?」

「え......っ、ちょっと待って......っっ」

早急すぎる展開に混乱しながらも私は反射的に唇を動かした。だけど、その唇は、すぐに彼の荒々しいキスによって塞がれた。

上唇と下唇を激しく弄られながら、私はそれでも彼を止めるために口を開いた。すると、その直後、口内に長い舌が容赦無く捻じ込まれた。

「んんっ......!」

困惑と不安。

こっちの意向など甚だ聞く耳を持たない、掻き回すような愛撫に身体が翻弄される。

「......ねぇ、優花がまだ、どの男にも触らせてない所はどこ?」

広務さんは既に出来上がっている獣性を曝け出した、熱い吐息を漏らしながら私に淫らに問いかける。

何も応えない私の反応など構わずに、彼は獣性に突き動かされるまま、無骨な手つきで女の柔らかい部分を手加減せずに揉みしだいて行く。

やがて太ももを伝い臀部へと流れた指先は、バタつく私の足から強引にストッキングをずり下げて下着の中へと潜り込み、中央へと向かって小刻みに収縮を繰り返す臀部の窪みを摩った。

「......っ!そこ......っ、や......っっ!」

私は涙目になりながら彼のシャツをぎゅっと掴んで、明らかに自分よりも大きな彼の身体を押し戻そうと必死に抵抗した。

テーラードジャケットに白いシャツそしてブラックデニム。カジュアルだけど清潔感が漂う広務さんの私服。

それに対して今の私は捕獲された小動物のように、抗えない力に翻弄されて小さな悲鳴を上げながら必死に抵抗をみせるも、着衣は中途半端に乱れて、ところどころ肌が剥きだされている。

なんて......惨めな姿だろう。

「......っ、嫌......っっ......!」

行き場のない孤独感に、私は悲痛な叫び声を上げた。

「!!ごめんっ!!......俺、何やってんだろ......。本当に、ごめんね......」