2794文字の、拝啓お母さんへ。

あなたにとっての私の存在はどんなものか、想像してみても無理です。


思い出したくもない過去かもしれないし、


忘れてて記憶の片隅にもない存在かもしれない。


もしそうだとしても、あなたが幸せに生きていて欲しいと思います。


あなたは今37歳前後だろうから、結婚して子どももいるかも。


そしたら私には妹か弟ができたことになりますね。


私には似てるのかな。



そうだ、ここで1つあなたに文句があります。


どうしてもっと美人に生んでくれなかったんですか。


地黒なのがだいぶコンプレックスです。


しょうがないのは理解しているのに、あなたが美人だったと聞いてたまに思います。




何がどうあれ、私があなたから生まれたことは変わらないし、


今のお家に引き取られたことも運命なんだろうなと考えています。



この先、私がどうなっていくのかわからないけど、いつかあなたと再会した時に胸を張れる私でいたいです。


だから、私が一人前になるまで待っていてくれますか?


直接話したいこと、聞きたいことがたくさんあるから。


こんな手紙だけではやっぱり伝えきれません。