幸子は廊下を歩いていた。
時々見つける軍隊の死体と、そこから漂う腐臭に吐きそうになる。
「うぅ...気持ち悪い...」
幸子は手を口に当てて俯きながら歩いた。

ふと、幸子は足を止めた。
「...ここは?.....管理人室?」
幸子が恐る恐るドアを開くと、中にはたくさんのものがあった。
その中でもひときわ目を引いたのは、チェーンソー。
「これ...使えるかも...」
幸子は、その結構大きめなチェーンソーをもちあげると、紐を引いた。
ギギギギー!と大きな音を立てて歯が動いた。
「決まり、私はこれを使う。」
幸子は、もう1度チェーンソーの紐を引き歯を止めると、抱き抱えて元いた場所へ向かっていった。